2024.08.21

症例　肩こり⑤

acu.oshiro

30代男性　公務員

肩こりに悩んでおり、
ストレッチのショート動画などをみていた時に
こちらのインスタが流れて来た。

以前から鍼に興味はあったのでこの機会にと思い来院。

症状が出ては落ち着き、
良くなってはまた繰り返すといった状態で、

セルフケアで対処していたがどうにもならず。

主訴は、

【肩甲骨内側が引っ張られるような痛み】

痺れはずっと出ているわけではないが
姿勢によって出やすい角度があり、じんわりと出てくる。

エコーで確認すると
神経の滑走性が低下（滑らかに動いてない状態）。

特にある部分が白く映っており、ここを押すと響く。
そして面白いことに、

首の前側を触れているのに、
普段痛みを感じる‘‘肩甲骨の内側”に症状が再現される。

うつ伏せで
背骨の際・肩首周りの緊張を取るように、

仰向けでは、
神経の滑りが良くなるような施術を
エコーを駆使しながら慎重に鍼を進めていく。

その日の感触はすごく良く、
普段痛みを感じている場所に鍼の余韻を感じて終了。
（痛い場所にしっかり鍼が届いている証拠）

3週間後に2回目の施術。

肩甲骨内側の症状はだいぶ楽になり、気にならない状態に。
背骨際詰まり感は楽になっていたが、以前と同じように戻っている。

首の横側を伸ばすと、肩甲骨に響く感じがする。

ということで、

うつ伏せで背骨の際を中心に、

仰向けは
施術内容を少し変更し、更に神経の滑りを良くするように
神経上膜（神経を覆っている膜）にも刺鍼。

うつ伏せの施術が終わった時点で楽になっていたので、

背骨に弯曲がない状態（ストレート）で
頭部前方位（亀みたいなイメージ）で
作業を長時間していたから。

と仮説を立て、
その結果首の前側に負担がかかり、角度によって痺れが出ていたのでは？と考える

鍼の響きは‘‘ただ響く”のではなく、

主となる症状が楽になると、
次に症状を抑えていた場所が
「こっちも辛いんですけろ」・・って主張してくることも。

とても良い傾向なので、また更に絞り込みをかけていく。

それを繰り返し行っていると
より身体の変化を感じやすく、
生活のパフォーマンスが向上するんですよね。

意欲も湧きすぐ動ける
イライラしなくなる
許せるようになる

自分の機嫌を自分で取ろう作戦が
上手に出来てくると、本当に楽ですからね。自分が。

痛みを取るだけでは終わらない。

その次を見越して施術を行っていきます＾＾