症例 腰痛①
30代男性。
運送業で移動距離が長い。
仕事中は集中しているため気にならないが、
仕事後や疲れが強いとより痛みを感じる。
筋トレ中は腰のことはあまり気にならない。
痛みの出る場所は腰の真ん中。
局所ではなく、腰全体に広めに感じることも多い。
マッサージガンで押し当てながらセルフケアをしているが、
あまり効果を感じられない日が続く。
痛みがあると、
・動き始めが辛く、動き出すまでに時間がかかる
・走っている際に腰の痛みが出るとどうにもならない
・寝ると少しは楽になる、、、
といった症状を抱えていました。
ちなみに、
鍼を受けようと思った理由は、
「鍼治療なんとなく良さそうだと思って」とのこと。
初回時、評価した場所は【多裂筋】という
背骨にべったりつく深い位置にある筋肉と、
腰方形筋(ドライバーさんは本当に悪くしがちな筋肉の代表格)。
でしたが、
2回目の施術から
「前回より楽だが、食後、座った状態から立ち上がる際に身体を起こせない」
と仰っていたこともあり、
【大腰筋】という上半身と下半身を繋ぐ深い位置にある筋肉も追加。
こちらは座っている時に負担がかかり続けている筋肉です。
こちらは長い鍼を使いますが、
エコーを見ると指で届かない(届きづらい)ことがよく分かります。
運転時間が長い、重いものを運ぶ=股関節を使い続けていること。
そして
’’身体を起こせない”タイプの腰痛は怪しいですね、この場所は。
鍼をすると、鼠径部(コマネチライン)~太ももの前に響く感覚があり、
これが非常に心地よいとのこと。
鍼に電極を繋いで
トントンというリズムに合わせて筋肉に刺激が入る【パルス療法】を
行っているため、固まっている場所が動きながらほぐされていくような感覚。
これまでに合計7回の施術をしていますが、
毎回様々な変化があると仰ってくれました。
特に3回目の施術が終わった辺りからかなり反応が良く、
今では大腰筋の【どのあたりに負荷がかかりやすいか】が明確に。
筋肉にがっつり刺すのではなく、
パルス(電気)の刺激がマイルドになる深さで鍼をとどめることで
より効果を発揮しています。
現在は、月1回のペースで鍼治療を受けており、
走るときの痛みも、痛みで運動が出来ないといった
以前のような痛みに悩まされることはなくなったとのこと。
仕事柄、移動距離があるため
運転の時間も長くなる=股関節を曲げている時間も長い
ということですので、
負担がかかり続けている状態が続くことは分かっています。
とにかくアクティブな方ですからね。
メンテナンスの大切さを分かっていらっしゃるので、
定期的に受けて状態を確認し、
安定した状態でいられることがとても嬉しく思います。
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